1930年代

国産技術で切り拓く未来への道

製品・商品

輪転謄写機を販売

1939(昭和14)年

 新聞印刷用インクメーカーの阪田商会からの申し入れを受け、輪転謄写機を取り扱うようになった。「サカタ輪転謄写機」は自動給紙方式で、性能が優秀なことで知られていた。この機械の販売を拡大し、印刷用インクを売るために、パートナーとして田中啓次郎の日本事務器商会に白羽の矢が立ったのである。新聞社にニュースを流す通信社をはじめとして需要は十分にあった。だが1942(昭和17)年に阪田商会の工場が火災で焼失し、再建のめどが立たなくなった。日本事務器商会はこの輪転謄写機を独占的に扱っていたが、残念ながら3年足らずで終わることになった。

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