事務効率化の夜明け、革新の一歩を
日本事務器商会は、ビジブルレコーダの国産化計画に着手した。日本ではそれまで事務用カードを直立式の整理器に納めるのが一般的だった。これに対してビジブルレコーダはカードに書かれている人名や品名、番号などが見やすく索引が楽にできるという特長を持つ「一覧式カード容器」である。カードは棚に水平に寝かせて格納し、必要なときに棚を手前に引き出して見る。田中啓次郎社長は米国カーデックス社製のビジブルレコーダを念頭におき、自社を度々訪れていたくろがね工作所の三村和太郎社長に製作を依頼した。