1920年代

事務効率化の夜明け、革新の一歩を

経営・事業

創業時の経営理念

1924(大正13)年2月

 田中啓次郎は1924(大正13)年に日本事務器の前身である日本事務器商会を創業した当初から、会社が理想とする次のようなあり方を念頭においていた。
・目先の成功を追うのではなく、将来の大成を期する。そのためには、当面する苦難は次々と克服すること。
・会社は、専業を旗印として運営し、終生変わることのないこと。
・商売を金儲けの手段とするのではなく、利潤はむしろ二の次とし、もっぱら社業の育成を図ること。
・取扱商品は事務機器に限り、いわゆる文具業界からは完全に独立すること。
・取扱商品は、たんにそれを右から左へ売買すればよいというものではなく、それの活用によって、ユーザーが利益を得るものであること、と同時に需要者を啓蒙し、その商品の購入が有利な投資であることを知らしめること。
 つまり、社会の役に立つことを第一として、ユーザーの立場からどうあるべきかを考え、利益は第二とする、ということである。社会的使命を果たすために会社は存在する──この創業の精神こそが、100年企業となった今日まで当社が発展を続ける礎となっている。

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